接遇方法を自分なりに調べてみる

看護師の患者接遇によって患者が病気治癒に向けて前向きになってくれることもあれば、病院のクレームにつながることもあります。新人看護師に関しては、看護学校で学んだ患者接遇は実践で全く当てはまらない!と悩むこともあるでしょう。

患者接遇に関してマニュアル化を望む声もあります。マニュアルがあれば、状況に当てはまる患者接遇の方法をシミュレーションできます。しかし、どんなにマニュアルを覚えても結局は機械的かつ、事務的な対応になってしまうので患者の心を動かすことは難しいでしょう。

マニュアルに頼らず、患者接遇の質を向上させたいという場合によい方法があります。まずは、看護以外の面で「接遇を受ける側」になってみましょう。『スーパーのレジで、気持ちのよい挨拶を受けた』『ファミレスで、子供に対する丁寧な気遣いを受けた』『カフェのバリスタさんの知識量に脱帽』などでも構いません。身近なところから、看護にどう反映できるか学びや気づきを得てみましょう。

また、自分自身が『相手に施してもらって嬉しかったこと』や『相手の気遣いに感謝したこと』などを洗い出してください。例えば「先輩にフォローを入れてもらいながら、点滴のフローを覚えることが出来た。先輩が1人でやったほうが絶対早いはずなのに、先輩はしっかりと見守ってくれた」といったことは、看護にも当てはめて行くことができるでしょう。ノートなどにエピソードをまとめていくことで、自分自身の患者接遇のアプローチが代わって行きます。今回の接遇はどうだったか振り返ってみることもおすすめします。